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駅・ターミナル

10年以上昔、イリノイにたつの子文庫、インディアナに野うさぎ文庫、を創設した堤春恵さんが、
いつのまにか、著名な脚本家になり、次々と作品が発表されているが、10月4日、東池袋の
「あうるすぽっと」という小劇場の杮落しに、新作「駅・ターミナル」が上演され、思いがけなく
御招待いただいたので、いそいそと観に行った。

作者の隣席で観劇するなんて、すごく感激したけれど(シャレたんですけど・・)、堤さんはいつものように、普通の顔をしていて、「原作者なんだぞ!」という顔をしないから彼女は本当にすごい人なんだ!

伊藤博文と津田梅子が一つの汽車に乗合わせて物語が展開していくのだが、川上音二郎や貞奴も
出てきて、汽車の中、という限定された舞台装置の中から、世界の動きが見えてきて、大変興味
深かった。

一緒に「国際児童文庫」に携ってきた立場から見れば、英語と日本語と、日本語なまりの英語と、
英語なまりの日本語が入り混じっているのが面白く、例えば「Why not?」という呟きが幕切れに
印象的に入れられていたりして、4種類の言語?が、効果的に使われているのも楽しめた。

せせらぎ文庫にも、多少は英語の本もあり、国際理解教育も視野に入れて本を揃えてはいるが、
もう少し充実したいものだ。


起終点駅(ターミナル) (小学館文庫)

(ASIN: 4094061363)
桜木 紫乃  
小学館 / 在庫あり。