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2008年2月

2008年2月 1日

2月のせせらぎ文庫

 1月は体調を崩して、とうとう1回しか開けませんでした。2月も無理をしないで、連休の1回だけにさせていただきます。2月10日(日)11:00 ~ 14:00 です。よろしくお願いします。

2008年2月10日

 小林毅作詞作曲演出のミュージカル『モラルハザード零』のなかに「雪のように・・・・」というアリア(ミュージカルでもアリアというのかな?)がある。障害児を育て、失った母親の大きな怒りと哀しみが静かに抑えた歌詞とメロディで謳われていて、初演で母親役を演じた渡辺真理子の温かく透明な歌声と共に心に残って、アダモの「雪が降る」に勝るとも劣らない名曲だと思っているのだが、昨日、東京を出るときからこの曲が耳についてしまっている。「今、雪が降ってる、心に雪が降ってる、I lost may heart, I lost my child. 雪の日の、雪のように、何かが降り積もる。雪が降ってる、心に雪が降ってる・・・」

 今朝、4時半に目が覚めて、昨年軽井沢の大賀ホールで聴いた青柳晋のショパンをかけっ放しにしてPCに向かっているが、5時半近くにようやく明けてきた庭の雪景色を見ると、青柳晋のショパンに重なって「雪のように・・・・」が聴こえてくる。

 ふとベランダに出てみると、昨夜より増した積雪が、隣の空地と庭のスロープをつなげてくれて、リフトを下りてゲレンデの頂上に立つ一瞬を思い出した。あの頃のスキー場は空いていて(授業をサボってシーズンオフにも滑っていたから当然だが)、誰もいないスロープを冷たい空気の中で見渡すのが好きだった。

 それにしても今日、30センチ近い積雪の中を、どうやって文庫まで歩いて行けばよいのだろう。ロングブーツを履いてこなかったことが悔やまれる。ゴム長じゃ、冷たくて15分も歩けないし、スニーカーに上からゴミ袋でも巻きつけて行こうかしら?? 30分くらいかかるかもしれないけど、まあナントカ、時間までには。

2008年2月13日

『大どろぼうホッツエンプロッツ』プロイスラー作、 偕成社

 「本が嫌いだ」といわれると、すぐにこの本を薦めたくなる。かつては『モモ』 ばかりを薦めていた時期もあるのだが、『モモ』は長い物語が1冊の厚い本になっているだけに、本を開く前からプレッシャーを感じてしまう子もいるようだ。その点、この『ホッツエンプロッツ』はトリップの絵が親しみやすく、気楽に子ども達に本を開かせる。
 あらすじはと言えば、7本のナイフを持つ怖ろしい大どろぼうが実は大マヌケで、ゼッペルとカスパールという2人の少年に、やられてしまう、という単純なものだが、まず登場人物の名前の面白さに、日本の子どもは惹きつけられる。おまわりさんのディンペルモーザ、悪い魔法使いのペトロジリウス・ツワッケルマン、かわいい妖精アマリリス・・・。
 たっぷり生クリームのかかったおいしいプラムケーキを焼いてくれる優しいおばあちゃんをホッツエンプロッツから助ける為なのだから、ゼッペルとカスパールが大活躍するのも当然! 酢キャベツといってしまえば身も蓋もないが、ザワークラウトといわれると、なにやら食べてみたくなる。
 この本を読むと、不思議なことに男の子がお料理に興味を持つ。何歳になっても、読み返すと童心に帰ることの出来る、魔法の本の一つである。

 


大どろぼうホッツェンプロッツ(全3巻)

(ASIN: 4036082515)
オトフリート・プロイスラー  
偕成社 / 在庫あり。