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2008年2月13日

『大どろぼうホッツエンプロッツ』プロイスラー作、 偕成社

 「本が嫌いだ」といわれると、すぐにこの本を薦めたくなる。かつては『モモ』 ばかりを薦めていた時期もあるのだが、『モモ』は長い物語が1冊の厚い本になっているだけに、本を開く前からプレッシャーを感じてしまう子もいるようだ。その点、この『ホッツエンプロッツ』はトリップの絵が親しみやすく、気楽に子ども達に本を開かせる。
 あらすじはと言えば、7本のナイフを持つ怖ろしい大どろぼうが実は大マヌケで、ゼッペルとカスパールという2人の少年に、やられてしまう、という単純なものだが、まず登場人物の名前の面白さに、日本の子どもは惹きつけられる。おまわりさんのディンペルモーザ、悪い魔法使いのペトロジリウス・ツワッケルマン、かわいい妖精アマリリス・・・。
 たっぷり生クリームのかかったおいしいプラムケーキを焼いてくれる優しいおばあちゃんをホッツエンプロッツから助ける為なのだから、ゼッペルとカスパールが大活躍するのも当然! 酢キャベツといってしまえば身も蓋もないが、ザワークラウトといわれると、なにやら食べてみたくなる。
 この本を読むと、不思議なことに男の子がお料理に興味を持つ。何歳になっても、読み返すと童心に帰ることの出来る、魔法の本の一つである。

 

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このページは、yukikoが2008年2月13日 10:25に書いたブログ記事です。

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