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初せせらぎ文庫

 明けまして、おめでとうございます。お正月三が日と家の初釜を済ませ七草粥を食べてから、せせらぎに戻ってきました。雪景色!8日の朝、早速、留守中庭を訪れてくれた生き物の足跡をそっと調べてみました。まず、雉斗!くっきりした足跡。郵便やサンのバイクの轍。小鳥の餌を補充してくれた小鳥オジサンの大きな足跡が、切り株から切り株へ。このへんまでは想定内。ところが庭の奥に深い3本爪と大きな肉球の跡が!かなり大きなイノシシが川のほうに横切ったようです。

 そして9日。3ヶ月ぶりに自分の足で歩いて、せせらぎ文庫へ。「歩く」ということは単にA地点からB地点へ身体を移動させることだと思っていたけれど、まだ痛みの残る右足を引擦らないように、凍った雪に乗らないように杖を突きながら歩くのは、車の運転と同じように、自分の二本足をロボットの足のように上手に運転する、という感じです。車椅子の力も借りずに、自分の足で動き回れるのは、こんなに嬉しいものか、と丈夫になった足に感謝。通常10分余りの道のりですが、15分で着きました。

 今日もひとりで本の整理、と大人の本を机に積み上げてていた耳に、嬉しい子どもの声!母子揃ってお餅で繭玉を作る日だったそうで、次々に子ども達が文庫の部屋になだれ込んできたのです。
大勢いると本を読む子は少ないから、と折紙を出したら、勿論大喜びで「これはなあに?」「これはどうやるの?」と、やりかけた本のカード付けが進まなくなってしまいましたが、それはそれで嬉しいもの。

 そのうちチビサンが本を引っ張り出し、指で文字をたどりながらたどたどしく声を出して読んでいるので「読んであげようか」と声をかけたのですが「大丈夫、自分で読めるの」と振られてしまった!2冊目、かんなりさんの『わたしのねこちゃん』だと、すんなり読める。やっぱり、ことばを選んで書かれている絵本は読みやすい。「そうなんだ、ホント、上手に読めるのね」。本が好きで、読みたくて仕様がない、自分で読み進みたいのに、早く読めなくてもどかしい、という気持が良くわかります。本の虫に育つに違いない、というタイプです。折紙の「動く唇」を使って「おなまえなあに」と聞いても教えて貰えなかったのが残念。でも、ミズキチャンに似ていたなあ。いつもお母さんと一緒だったから、わからなかったけど・・・

 更にブルーナーの絵本を2冊読み終わって満足したのか、ようやく私の方へやってきて黙って絵本を差し出したので、「読むの?」と聞くとこっくりと頷き、読み終わるともう一冊。今度は「読んで」と声がでました。

 せせらぎ文庫で読んだのは何日ぶりでしょう。昨年FM軽井沢で、渡辺茂男先生の原稿を読み上げていて声が裏返ってしまったので、思い立って一昨日から柳田国男の『遠野物語』(新潮文庫)の音読を始めているのですが、おかげでこの日、2冊無事に読み終えました。

 これまで松岡励子先生の朗読教室に10年、その後表現教室に10年近く通って、現代文、古文の音読を続けていたのに、一昨年クリスマスに先生が倒れられて以来、勉強していなかったのを反省。音読って大切ですね。東京に帰ったら表現教室で読みかけていた『増鏡』を・・・自分で調べて読み終わる事を今年の目標にします!??? あーぁ、言っちゃった。でも、読み終わるように努力します。


第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

(ASIN: 4150307350)
小川 一水  
早川書房 / 在庫あり。