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読み聞かせのエピソード

 先週、せっかく書いたら「公開」をクリックしたトタンに消えてしまって、書き直す気がなくなってしまったのだけど、どう考えても面白かったので、やっぱり紹介したい。

 せせらぎ文庫に親しい友人が遊びに来て、まだ新米のおばあちゃまなのだが、1歳のお孫さんに本を選んでいた。そこへ、初めて見かける2歳くらいの女の子がやってきたので、せなけいこさんの『おひさまとおつきさまのけんか』を読んであげた。
 ところが生憎、携帯に電話が入ったので、友人がごく自然に続きを読み聞かせてくれた。孫に読み聞かせ慣れているのか、お日様とお月様が、実にリアルに喧嘩している。私は聞き手に回って楽しんでいた。

 読み終わったところに女の子のお母さんが来て、せがまれてもう一度、同じ本を読み始める。実に優しい声で、ことばがひとつひとつ心に浸みこんで来る。喧嘩のくだりがあまりに違うので、二人で笑ってしまった。お母さんが気にしたので、「彼女の台詞回しは、凄くリアルで怖かったのよ」といった。

 お母さんが帰ってから友人は、「ああいう風に、優しく読まなきゃいけないのねえ」と反省しきり。
ところが翌週お母さんがやってきて、「あの方みたいに、それらしく読まなきゃいけないんですねえ」と言った。

 どちらが正しい読み聞かせか? どちらも正しい。同じ本を、違う二人に読んでもらった女の子はラッキー!
女の子の心には、一冊の本が、二つの物語になって残っているから。

 物語は文字で表され、印刷されたトタンから、著者ひとりの物ではなくなる。著者と読者が違う解釈をしたとしても、それは読んだ人の解釈が正しい。なぜなら、宗解釈されるように書いてしまったから・・・と、中学校の国語の時間に教わった。良い先生だったと思う。

 これ以上書いていると、また消されそうだから、ここまで。