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『「独りバー」は こわくない』根津清著 中公新書

 10月19日から20日、金、土をかけて、例年の茶英会のゴルフ旅行だった。「旅行は行きたいけど、ゴルフ、どうしようかな」というと間髪をいれず「あ、悠紀子さん、ゴルフは無理しないで」といわれたので、やはり今まで参加した2度のコースでご迷惑をかけたかなと察して、夕食以降にジョインすることにした。
 行先が軽井沢から、何回か小海線で通った小淵沢だったので、ゆっくり街を見るのも良いと思ったからでもある。茶英会の旅行は幹事に当たった人が、いつも心を込めて企画してくれるので、ゴルフ抜きでも充分に楽しめる。

 伊那に会いたい友人がいたのだが巧く連絡がつかず、諦めていたところに丁度、小淵沢の近くに別荘のある友人から連絡が入って、お邪魔することになった。広いお庭に草木が茂って素晴らしかったのだが、本からどんどん話が遠くなるので端折ることにして、丁度サントリーの白州の工場と、どこだかのワイナリーと、アイスクリーム工場の近くで「なんだ、明日見学する3箇所の真ん中ね」等といいながら、2人でワインを2本近くあけて、「風か」というホテルまで送ってもらった。いえ、運転は奥様だったから酔払い運転ではありません。

 ところが「風か」の夕食は、なんと飲み放題!さすがに飲み放題を喜ぶ年齢でもなく、既に酔っていて喜べる状況ではなかったので・・・でも、なんとなく嬉しかったけど・・・で、とり生ビールのあと、「のみくらべ」という日本酒のセットを頼むと、たっぷりしたぐい飲みで日本酒「谷桜」「絹の味」「稲穂の風」という味の違いが分りやすい3種が手つき盆に載せられてきて楽しかった。

 何が話したいかというと、血液がアルコールで清められて色が薄くなっているような状態で、翌朝アイスクリーム工場で試食したあと、サントリーの白州の工場見学をして、「シングルモルトの飲み方教室」で、4種のシングルモルトの飲み比べをしたり、「美味しいハイボールの作り方」と「お好きな飲み方でどうぞ」というので、充分にシングルモルトを味わい尽くした。飲めない人からグラスが回ってきたのは言うまでもない。だって、残したりしたら、バッカスに申し訳ないから。

 多分、お土産コーナーには白州などなど、たくさん売っていたはずなのだが、こういう状態だと、お酒は買う気にならなくて、つい本棚が目に入った。
手にとってすぐ買ってしまったのが、この『独りバーはこわくない』だが、表題のノウハウではなく、「どんなバーテンダーもこわくない」と書き直したいほど、バーテンダーも真っ青の、お酒の知識が面白おかしく書き連ねてある。

 5夜で飲む22杯、と目次にはあるが、基本的な酒類をちゃんと押さえて、多分30~50種のお酒がエピソードとともに語られ、日本で初めてハイボールを飲んだ女性とか、原料の麦を喰い荒らすねずみを2万8899匹とった猫の話など、知っていそうで知らない話が山積している。

 昨日のFM軽井沢で紹介してしまったが、まだ売り切れていないと思う。


「独りバー」はこわくない―カウンター初心者用バイブル (中公新書ラクレ)

(ASIN: 4121502728)
根津 清  
中央公論新社