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2014年12月 8日
『どうしてクリスマスには・・・』 二宮由紀子文 木曽秀夫絵 文研出版
まずページを開くと、6コマ漫画風に、雪の壁の向こうに赤い三角と白いポンポンが現れ、次のコマでそれが少し大きくなり、次にその帽子を冠ったサンタクロースの顔と、何やら白い大きな山盛り・・・と、木の枝みたいなものが二本。勿論、雪の道を走るサンタとトナカイ&大きなプレゼント袋を積んだソリ。
そして曰く「どうして クリスマスには、サンタクロースが トナカイの ひく そりに のって やってくるか しってる?」
次のページは横長の3コマ漫画で、トナカイがへばったので、サンタクロースがトナカイと入れ替わり、サンタクロースもへたばってしまう、という3コマ。
そして曰く「それはね、サンタクロースが トナカイの のる そりを ひいて やってこられるほど ちからもちじゃないから。」だって。
こういう調子で、どうしてリースを玄関ドアに飾るか、とか、どうして友達にクリスマスカードを送るか、とか、どうしてクリスマスにはクリスマスソングを歌うか、などなど、質問が続き、答えが出てくる。
そして最後のページは、「どうか どうか ひとりでも たくさんのひとたちに」 「くりすますの しあわせが ありますように!」で締めくくられている。
ごくありふれた質問に、パンチの効いた?あるいはひとひねり、ふたひねりした答え。淡いブルーを基調にした、優しい絵本です。
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