『おしゃべりな毛糸玉』文研出版

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 8月にも9月にも、ずいぶんブログを更新したつもりなのに、いつの間にか消されていて?多分、私のネットストーカーの仕業なのでしょうが、卑劣な奴だな、と軽蔑しています。

 その間に書いた本については、また追々書き加えていきますが、今日は取敢えず、今日の「魔法使いの本棚」で紹介する本を、寸前に書いて見ます。私の前のプログラム「今日のナンバさん」を聞きながらね。本番までに間に合うかしら。

 この絵本は5年前に出版されているが、いつ読んでも心楽しくなる本。
おばあさんが、いろいろな人に編んだ残り毛糸を巻きなおして、大きな毛糸玉にして肩掛けを編む。「どうせ、たいしてあたたかくはないだろうけど・・」とつぶやきながら、継ぎ目だらけの肩掛けを羽織ってみると、軽くて、暖かくて、昔その毛糸で何かを編んであげた人たちの声が聞こえてくる。
寒い冬の間、昔の楽しい思い出に包まれて、暖かくすごしたおばあさんは、春になると、肩掛けを洗って乾かして解いて、また秋になったら何か編んでみよう、と思った、という物語。

 そういえば昔、若くてきれいでスラリと脚の長い、今ならカリスマモデルにでもなりそうなテラダヨウコちゃんが、私のためにと、大きな肩掛けを編んでくれた。すっぱりと肩を包んで腰まで届く大きな肩掛けが気に入って、冬になると、その肩掛けを羽織るのが楽しみだった。10歳くらい年下だったあの子は、あのころ十代だったのだろうか。
 きっと誰にでも、暖かい肩掛けの思い出はあるに相違ない。

 そろそろ、FM軽井沢の宮尾さんから電話がかかってくる時間。今日の放送は巧くいくかしら。いつもどおり、宮尾さんのリードに任せてお喋りを進めていこう。