『つかまえろ』カタリーナ・ヴァルクス作 文研出版

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 なんともかわいいシリーズ。主人公はハムスターのビリー。パパは腕の良いカウボーイ。投げ縄でバッファローも捕まえられる?とビリーに聞かれて、ハムスターが投げ縄でバッファローを捕まえたら、俺はこの帽子を呑み込んでやる、と答えてしまった。そこでビリーは親友のミミズ、ジャン・クロードとバッファローを捕まえる練習を始める。通りかかったネズミのジョゼットが、すぐ近くの川で、バッファローが水を飲んでいたと教えてくれたので、さっそく水辺に行って、バッファローのすぐ後ろにある木に登って、上から投げ縄を投げる、という作戦を立てる。捕まったバッファローが、気の良い奴で・・・。
 大きなバファローの角に縄をかけてしまった小さなハムスター。大好物のヘーゼルナッツを焼いているというパパの所まで、ビリー達を背中に載せて行って、仲良くナッツを食べるのだが、目をくりくりさせているハムスターと、のっそりと穏やかなバッファローの対比が、心楽しい。小さな男の子に、読んであげたい絵本。
 シリーズは①てをあげろ! ②つかまえろ! ③インディアンはどこ? の3冊。ミミズのくせに鎌首を上げて、頭にインディアンの羽を付けていたりして、親友のジャン・クロードも、なかなかのわき役ぶり。登場人物?の名前が、なかなか、である。先々週、FM軽井沢で紹介済み。