『へんてこやまのうんどうかい』『山のとしょかん』

  • 投稿日:
  • by

 昨日のFM軽井沢では、せせらぎ文庫の本の中から、『へんてこやまのうんどうかい』かんなりまさこ作 ひさかたチャイルド出版 『山のとしょかん』肥田美代子作 文研出版 を紹介した。どちらも、話したいことがいっぱいある絵本なので、どちらかひとつ選んで、と宮尾さんに言ったのだが、「両方!」と彼女が答えたのだから、少しお喋りが長くなったのは仕方がない。

 『へんてこやま・・』の方は、動物たちが「ヨーイドン」で山の周りをグルグル回って、「みんな一等みんなビリ」と言う所が良くて、相撲をとっても、綱引きをしても、誰も勝ったり負けたりしない。そしてそんな運動会が一日だけではなくて、紅葉が散るまで毎日つづきます、と終わっている。

 『山のとしょかん』は、一人暮らしのオバアサンが、ふと絵本を毎日音読するようになり、そこへ一人の男の子が来て、毎晩そのおはなしを聞いては本を借りて帰るようになる。不思議におもったオバアサンがつけていってみると、男の子は穴の中に入って狸の姿になり、弟達に借りてきた絵本を読み聞かせ、途中でオバアサンの言った独り言もそのまま憶えて真似ている。すっかり嬉しくなったオバアサンは、縁側いっぱいに絵本を広げて、狸たちの好きな本をすきなだけ読んでやっていると言うお話。

 どちらも今の季節に相応しく、『海外子女教育』の「子どもの本棚」欄の10月号に書きたかったが、今年の4月号から「子どもの本棚」は隔月の掲載になってしまって、季節感が無くなった。隔月になる前からも少しずつ出版時期が遅れて、その月の後半に届く読者も出て来てしまったので、行事は前月号に書くように、と言われていたのでなおのことだ。

 つまり、お正月、ひな祭り、端午の節句、七夕など月初めにある行事について書いても、雑誌が届く頃には終わってしまうので一ヶ月早く書けというのだが、例えば「あけましておめでとう!」と言う本の紹介を、11月号に、つまり原稿は9月末に、書こうという気は起こらないし、本屋の棚にもそんな本は並んでいない。するとやむを得ず、としょかんで古い本を探すが、絶版になっている本が多い。

 月刊誌に隔月に書くのは難しい。少なくとも、あと1,2ヶ月はかかりそう。でも、次は12月号!何とか次でビシッと決めなければ・・・・プロなんだから。みんな自覚してないけど。

 昨夜、音楽を聴いていたら、とうとう夜が明けてしまった。ブログを書いていたら幸い眠くなったから、
せめて10時ごろまでぐっすり寝ようかな。  おやすみなさい。