第12回せせらぎ文庫フェスタ情報No2と『美しい星』三島由紀夫作 新潮文庫

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 キャストの先生方、呑気ですねえ、もう1ヶ月と1週間しかありませんよ。早く当日の情報を下さい!ってメールを出そうと思っています。

 グレース宮田さんは、15日(土)の1日参加。つまり、午前の部と午後の部と、はなそう会A(土曜 12:00~14:00)のみです。

 ジニアス円谷こと圓谷秀雄先生の面白理科実験は、土曜はお休み。はなそう会B(土曜 17:30~19:00に遅れ気味でご出席・・・多分)、16,17日はフル活動です。
 ポプコ・円谷こと圓谷加陽子教授は3日間、それこそフル活動!! というのは、12:15~13:45 の折紙コーナーも、3日間主催して下さるはずなので。
でも、1日くらいは、お話ファゴットの杉山さんが入って下さるかもしれません。

 今回の情報は、不確実部分が多いのですが、お集りの子どもからお年寄りまで、様々な参加者に、一応、検討だけでもつけて頂きたいので。

 ご紹介する本は、今更三島由紀夫?と言われそうですが、『美しい星』。どうやら、TVドラマか映画になるようですね。帯にタレントだか俳優だか、写真が載っていました。

 背表紙だけ見たときには帯には気が付かず、三島由紀夫はオンタイムで、『美徳のよろめき』などの通俗小説も全部読んだつもりなのに、このタイトルに記憶がなくて、わあ、まだ読んでないのがあった!と大喜びで手に取りました。でも、発行年が昭和42年、というのを見て納得。結婚したばかりで、それまでのように毎日文庫本を買うお金はなくて、しかも出版されたのは単行本ですから、買えるはずはなかったのです。夫の本棚に並ぶ、法律の本ばかり読んでいました。我妻堯のあとがきに「我妻堯妻・・・」というエピソードがあって、覚えているのはそれくらい・・・ですかね。

 で、『美しい星』は、夫と妻と長男長女という、ごく普通の4人家族が、ある日、自分たちは宇宙人であり、各々別の恒星からやってきたと気付き、核兵器を持ってしまった人類の未来を憂うる、という物語。
 書かれてから半世紀たった今、三島由紀夫が生きていたら、新しい物語がたくさんできたに違いないと、自決した日のTV画面が忘れられないドラマのように、心に浮かんでくる。こんな穏やかな?未来小説を、まるで当時の現実のように描くのなら、その穏やかに見える不安な未来を、荷って生きてほしかったと嘆かずにはいられない。