『どんなふうに みえるの?』林木林作 鈴木出版

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 本の紹介をするブログなのだが、意外に、取り上げている本が少ない。どうしても、書くよりは読む方がEASYだから、書いている暇に、次の本が読みたくなる。毎週、今年からは週3回、FM軽井沢で、こちらは必ず1冊ずつ紹介しているし、『海外子女教育』には隔月に4冊、4人で書いているから毎月4,5冊は、このブログで書けるはずだし、勿論、紹介用以外に週に1冊は大人の本を読んでいるから、面白い本は沢山読んでいるのに、これからは、もっとここに、書き留めておこうと思う。タイトルと出版社だけでも良くない?
 ということで、この本は、思いがけなく視点が高い。主人公の男の子が、自分を空から見ると、どんな風に見えるの?と雲に聞いているのだが、読者は、やがて空は空でなく、宙であることに気付く。野原に手を広げて寝っ転がると、地球をおんぶしているみたいに、見えるかな?という。うつぶせに寝ると、地球を抱っこしているみたい?逆立ちすると、地球を持ち上げているみたい?とページを繰る度に、男の子は地球と遊んでいる。最後の頁では、男の子は文字通り、地球を手玉に取る。いいなあ。子どもはやっぱり、こうであってほしい。大の字に寝転がる広い原っぱはなくても、狭いアパートのベランダからでも長四角の空は見える。宇宙の夢を見ることはできる。 
 せっかく、でっかい夢を見ることができる年に、スマホでゲームなんてやってほしくない。どうしてこの頃の親は、子どもからスマホを取り上げられないのだろう。昔の親は、それなりに、子どもをテレビから守っていたような気がするのだけれど。今だって、高校になるまで子どもにスマホを持たせない親はいるのだから。