俳優 野口雄介さんへ 0~3歳の子のための読み聞かせ

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 このコロナ騒ぎの中、お母さん達への応援として、読み聞かせをYou tubeで、というのは、素晴らしいアイディアだと思います。野口さんの、そのステキな声で、読んであげて下さい。楽しみにしています。

 0歳から3歳向けの絵本として、いつも真っ先に挙げられるのが『かわいい うさこちゃん』シリーズ ディック・ブルーナー作 石井桃子訳 福音館書店刊 です。同じ本が偕成社から『ミッフィー』シリーズとして出ていますが、石井桃子訳の方が訳も正しく、美しい日本語が使われているので、私は『うさこちゃん』をお勧めします。ブルーナーの絵は、しっかりした黒い線で描かれ、赤黄緑がくっきりと塗られていて、まだ視力のはっきりしない幼児にも良く判別できるので、その面からも、この本が良いとされています。5歳くらいになるまで繰り返し読むので、ヨレヨレになる本です。4冊ずつケースに入って売られていますが、バラで買っても物語が続いているわけではないので差し支えありません。

 うさこちゃんの次に読んでほしいのが、せなけいこ作・絵の『ねないこだれだ』福音館書店刊 のシリーズ。これもブルーナーと同じサイズで、4冊ずつケースに入っています。基本的には、絵本を選ぶとき、特に読み聞かせには、絵と文章を異なる作者が担当している本をお勧めしますが、瀬名恵子は例外です。美しく、正しい日本語で、子どもの好きな話を、今も次々と生み出しています。本屋で迷ったら、瀬名恵子を選べば、外れはありません。

 お喋りを始めた子どもを喜ばせるのが、こぐま社のことばの絵本シリーズ。『わにがわになる』『ぶたたぬききつねねこ』など、物語絵本が続いた週に、時折、間に挟んで読み聞かせる、子どもとことば遊びをすると良いでしょう。

 ことば遊びと言えば、忘れてはいけないのが谷川俊太郎の『ことばあそびうた』瀬川康夫絵 福音館書店 で、リズミカルな詩が、宝物のように詰め込まれています。子どもには分からない内容もあるので、親が先によく読んでから、子どもと一緒に楽しんで下さい。「かっぱ/かっぱらった/かっぱラッパかっぱらった/とってちってた」は、リズムも面白く、家族で輪唱のように読みあうと楽しめます。ぜひやってみて下さい。楽しい読み聞かせになると思います。この本は、子どものいない家庭にも、ぜひお勧めしたい一冊です。

 以上は0から3歳には、定番の絵本です。YouTubeの読み聞かせなら、絵の良さが、ちゃんと写るような本が良いと思うのですが、そちらの方面は私の苦手ですので、肉眼で見て、良いと思う絵本を選びますので、カメラ写りは、よく検討して下さい。

 もう少し、ストーリーのある絵本をご紹介したいのですが、長くなるのでいったん筆をおきます。