『私家版 アンデルセン・絵のない絵本』 佐々木マキ メディアリンクス;ボランティアについて思うこと

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 先週の日曜日、つまり2月7日は東京にいたので、FM軽井沢の「魔法使いの本棚」は、宮尾博子アナウンサーからの、電話インタヴューという形になった。この、佐々木マキの『絵のない絵本』は、正確には『絵のない絵本のための絵』という原画の印刷版で、当然非売品。小学館から、角野栄子文、佐々木マキ絵で出版されているが、それとは全然画風が違うし、お話によって (御存知のように、絵のない絵本は、お月様が下界を見ていろいろなお話を聞かせて下さるという物語なので)画材も、画質も、全然違う人が描いているように、雰囲気が違っている。

 4月2日はアンデルセンのお誕生日なので「国際子どもの本の日」とされている。そこで、せせらぎ文庫代表の真柄美穂さんは、『海外子女教育』誌4月号の「子どもの本棚」に、福音館文庫の『絵のない絵本』をとりあげて、書くことになった。今頃、悩みながら原稿を書いているに相違ない。

 今日のせせらぎの里は、純白の雪景色!6時半に起きて、ラジオ体操をして(ようやく両足で跳び上がれるようになりました)、早速、パジャマのままで雪掻き。門、というか入口に植えた「覚の木」(もみの木)まで徑をつけ、いつもは外したままの黄色いプラスティックの鎖をかけて「雪の上に足跡や車の跡をなるべくつけないで下さい。この辺の動物の生態を調べています。違法建築が建ってから急に少なくなりました(涙)」という看板をぶら下げた。

 そう、ついていた足跡は、兎のがひとつだけ。もうひとつ、隣の家から向かいの家にも別の足跡がついているから、どうやら、2家族の兎がいるらしい。昨夜はイノシシも来なかったみたい・・・

 南側の空地との間のせせらぎを、西武不動産が削って深くしてしまっているのも、動物の行き来が無くなった原因だと思う。そんなことはやってない、というけれど、売りやすいように、売りやすいようにと、少しずつ地形を変えている様に見える。ちゃんとした上申書を書く時間と体力がほしいけれど、「子どもの本棚」の原稿で手一杯。自分の生活を守る余力がない。

 これって、反対じゃないだろうか???ボランティアって、生活にゆとりのある人のすることなのに、日本ではゆとりのない人ほど、ボランティア活動に熱心だというのは、おかしい。だから、日本のボランティア活動はヒステリックになりやすい。イギリスの様に、お金も、時間も、能力もある人が奉仕してこそボランティアだといえる。誰でもやっていいというものではない。日本のボランティアは身の程を知らない。私も含めて。だって、だれもやってくんないんだもん!

 今、庭にリスが来た。いつも小鳥にひまわりの種をまいているあたりの雪に、もぐっては探し出した種を両手に持ってたべている。胸の辺りまで雪にうずまりながら。ひとつたべては雪にもぐって種を探り出す。モリを持って海に潜って魚をとるみたいに種を探り当てる。色鮮やかなカケスも、寒さに胸毛を膨らませている。やっぱり雪はいいなあ。