数学教育学会1「数の絵本リスト」

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 数学教育学会のパワーポイントで表示する「お薦めする数の絵本リスト」プラスアルファー。
  1. 『はんぶんちょうだい1,2,3』 は、絶版でもあり、古い本なので入手できないが頭の中に残っているお話だけを、当日「語り」で紹介したい。数学の先生たちが「語り」というものに興味を持って下されば嬉しい。
  2. 『数 いまとむかし』 アービング・アドラー&ルース・アドラー作 福音館書店刊
    (黒田孝郎、大矢真一両氏の協力による。 絶版ではあるが、中味が濃く、子ども達をあきさせない。 目次がないのが残念だが、・数え方 ・数の表し方 ・分数 ・数の形(素数) ・正方形数 ・偶数 ・魔方陣 ・掛算 ・数の手品 と、思いがけないほうへ話が広がってゆく。大人が読んでも、充分学べる本。ぜひ復刊してほしい本である。
  3. 『ウラパン・オコサ』 谷川晃一作 童心社刊 この本は月刊『海外子女教育』誌「子どもの本棚」で、2回紹介している。数を1と2に分けて、1をウラパン、2をオコサと読んで、どんな数もウラパンとオコサの回数で表す。2.の『数 いまとむかし』にも出ているエネアとペチュバルで表した、昔の数え方からヒントを得て作った絵本だと思うが、単純な猿の絵が、ウラパンオコサという語調にも合っていて、子どもにとって親しみやすい。
  4. 『円の兄弟』 黒田孝郎著 大日本図書刊 楕円の話から円に導き、抽象的な概念を数式で表す。第2章では正方形から三角形へ、そして図形を数式で表すことを学ぶ。話は論語に及び、数学から論理学へと話が発展してゆく。内容は高度だが、中学二年程度の数式、定理しか用いず、しかも説明文が平易なので、小学校高学年でも理解できる。
  5. 『10人のゆかいなひっこし』、『ふしぎなたね』、『3びきのこぶた』、『あかいぼうし』、『数学博物誌』森毅 野崎章弘 安野光雅作 童話屋刊
  6. 『ちいさな1』 アン・ランド&ポール・ランド作 谷川俊太郎訳 ほるぷ出版
  7. 『はじめてのたしざん』、『はじめてのひきざん』、『数のたんけん』まついのりこ作 松井幹夫協力 偕成社刊
  8. 『ふしぎの国のアリスの算数パズル』 山崎直美著 さえら書房刊
  9. 『シャーロックホームズの算数パズル』 山崎直美著 さえら書房刊
  10. 『さーかす1,2,3』 あかね書房刊
  11. 『まる、さんかく、しかくさん』 やまもともりひさ文 むらかみつとむ絵 あかね書房刊
  12. 『博士の愛した数式』 小川洋子著 新潮社 数学が如何にロマンにあふれた学問かを語っている。
  13. 『かずとことばのえほん』シリーズ1~5 横地清著 岩崎書店(絶版)