« 2007年9月 | メイン | 2007年11月 »

2007年10月

2007年10月 5日

せせらぎ文庫を開ける日

せせらぎ文庫の開く日は、今のところ不定期です。但し、地域内に住んでいる人は、荒木区長から鍵を受け取って、自由に文庫を利用することができます。何人か、その方法で、利用しています。

また、地域のお母様が、お当番制で開けてくださることもあります(この4月から、お当番が途絶えているのですが、再開すると思います。主に毎月一回、土曜日です)。

そこで、もう少し私ががんばろうかな、と反省して、開く日を、前もってこのブログでお知らせすることにしました。なにしろ自費で東京から通うので、毎週というのはちょっときついものですから・・・

とりあえず、10月7日(日)11時~14時   もしかすると 10月14日(日)も。
11月は、11月4日、11月24日に開く予定です。
とりあえず・・・・、とりあえず・・・

2007年10月 6日

駅・ターミナル

10年以上昔、イリノイにたつの子文庫、インディアナに野うさぎ文庫、を創設した堤春恵さんが、
いつのまにか、著名な脚本家になり、次々と作品が発表されているが、10月4日、東池袋の
「あうるすぽっと」という小劇場の杮落しに、新作「駅・ターミナル」が上演され、思いがけなく
御招待いただいたので、いそいそと観に行った。

作者の隣席で観劇するなんて、すごく感激したけれど(シャレたんですけど・・)、堤さんはいつものように、普通の顔をしていて、「原作者なんだぞ!」という顔をしないから彼女は本当にすごい人なんだ!

伊藤博文と津田梅子が一つの汽車に乗合わせて物語が展開していくのだが、川上音二郎や貞奴も
出てきて、汽車の中、という限定された舞台装置の中から、世界の動きが見えてきて、大変興味
深かった。

一緒に「国際児童文庫」に携ってきた立場から見れば、英語と日本語と、日本語なまりの英語と、
英語なまりの日本語が入り混じっているのが面白く、例えば「Why not?」という呟きが幕切れに
印象的に入れられていたりして、4種類の言語?が、効果的に使われているのも楽しめた。

せせらぎ文庫にも、多少は英語の本もあり、国際理解教育も視野に入れて本を揃えてはいるが、
もう少し充実したいものだ。

2007年10月 7日

五島茂・美代子歌集

せせらぎ文庫に子どもの本が一応揃ってから、最初に寄贈されたのが、せせらぎに別荘のあった、
五島茂・美代子ご夫妻の御遺族からの20冊ほどの歌集だった。現在では入手できない貴重な
本も含まれているとの事なので、貸出は勿論、「なるべく手を触れないで下さい」という感じで
丁度、一段分の棚に並べられている。茂氏の歌集と美代子氏の歌集、解説書などである。

その中から是非一冊御紹介したくて、何気なく美代子氏の『母の歌集』(立春短歌会刊)を手にとった。
まず見返しの英詩 The Sea is Blue が目に入る。手書きをそのままグレイで印刷した詩の最後に
Hitomi のサインがあった。歌集の見返しに英詩という意外さが気になりながら読みすすんで、
あとがきで長女のひとみさんが、東大文学部の2年生で夭折されたと知り、胸が詰まった。

同氏の、『婦人のための短歌のつくり方』(船場書店刊)、という一冊に、「自分の一番感動したことを、自然に心に浮かんでくる順序に従ってことばにしてみるのです」とあったが、ひとみさんの英詩を読むと、特に指導はされなかったと思うのに、母の教えを読んだように、自然で優しい、情景的な詩に
なっている。

『母の歌集』を紹介するなら、当然一首抜き出して引用したいのだが、どの歌もひとみさんの死を
作者の過失ゆえと捉えているのがひしひしと感じられ、胸が痛んで書き写せなかった。子どもは
生きているだけで、充分に親孝行である。
また後日、別の歌集で五島美代子氏の作品を御紹介したい。


2007年10月16日

ご縁?

10月14日 予定通り軽井沢に来て、せせらぎ文庫を開けました。
気になっていたので、五島美代子歌集をもう一冊読んでみたのですが、
どれも見事な短歌ばかりで、一首だけと思うと選べなくて引用できませんでした。
すると・・・

10月15日 五島美代子先生のお弟子さん達がお見えになったのです!
昨日のまま預かっていた公民館の鍵を、荒木区長夫人が、取りに見えたのですが
歌集を寄贈してくださったのは、その方達だとのことなので、お話してみたいとも
思ったのですが、お邪魔しても、と鍵だけお渡ししました。

しばらくして、息子の運転で買物に行く途中、年配の御婦人方を追い越しました。
7,8人のグループでした。その方達だったようです。

ずっと、せせらぎ文庫の本の整理に気を取られていて、今月になってようやく、
五島茂・美代子ご夫妻の棚の並べ替えを始めたところだったので、
なんだか、不思議な気持でした。あとから聞いた話では、
毎年、今頃、せせらぎに立ち寄られるとの事で、偶然だったのですが・・・

2007年10月28日

せせらぎ文庫を開く日の変更

11月4日(日)に開くつもりでしたが、11月11日(日)に変更しました。
今回は3泊4日のつもりが、土曜の夜日曜の夕方帰京という強行軍に
なってしまいましたが、紅葉は楽しめるでしょうか。

せせらぎ文庫を開く日は、このブログのほかは、西区公民館のガラスケースの中の掲示板と、西区のロータリーにある掲示板だけです。昨日、区長の荒木武貴さんにFAXで書き換えをお願いしたのですが、お忙しい方なので、心配です。

荒木区長は区長としてのお仕事のほかに、障害者のお世話やら、国際交流やら、区内の独り住まいの老人を訪ねて、外出に連れ出すなどなど、これぞボランティアという感じで、人知れず、区内の弱者の世話をやいて下さっています。私も、お世話になっているひとりなのですが・・・・

そんな忙しい方に、文庫のご案内の書き換えまでお願いするほうが悪いのですが、残念ながら文庫のスタッフが私以外はまだひとりもいないのです。でも、この夏から、手を上げてくださっている方もあるので、そろそろスタッフとして手伝ってくださるようにお願いしてみようかなあと思っています。その方も、とても忙しい方だとわかっているので遠慮していたのですが、忙しい方のほうが、ボランティアの精神をご存知なのですね。

今は海外、国内に各々数十箇所ずつの文庫を傘下にしいている国際児童文庫協会も、最初は我が家の2人の息子を含めて5人の子どもから始まったのですから、文庫というのは無理せず、ゆっくり、息長く続けてゆくよりほかはありません。せせらぎ文庫だけに、流れに身を任せてがんばります。

2007年10月29日

コンセプト

せせらぎ文庫のコンセプト「三世代が共に読書できる空間」について考え始めたのは20年前、1989年6月国際児童文庫協会(ICBA)の10周年のパネルディスカッションンからだった。
創設以来代表としてICBAを引っ張ってきたのだが、10周年をきっかけに代表を退き、副会長として後見役を引き受け現在に至る。通算30余年、文庫を通して、子どもの読書の実体を見てきたことになる。

しかし、10周年記念行事のテーマ「子ども達を本の世界に連れ戻すには」に対して各国から招いたパネリスト達が導き出してくれた答え「それには、大人が先ず、本を読むことだ」という当たり前の答えが、ずっと心に引っかかっていた。

大人が読んでいる姿を子どもに見せる。もちろんやらせでなく、面白がっている姿を見せる。それでこそ子どもは「本」に興味を持つのだから・・・と、機会があるたびに言い続けてきた。良い本があっても、読書そのものに子どもが興味を抱かなければ、子どもは本を読まない。馬は水を飲まない。

しかし、この時間的にも精神的にも、親子がすれ違う世の中で、家庭内でそれを実行するのは難しい。そこに飛び込んできたのが、軽井沢西区公民館新設の話だった。図書室はあるけれど、本を買う予算はない、という。「本揃えを任せていただけませんか?」といわば押しかけ女房のようにお願いしてみた。我が家の本棚から必要と思われる本を寄贈し、どうしても手放せない本は新しく設立した「国際子ども文庫の会」の予算で買い入れ、絵本作家や出版社に、良い本だけの寄贈をお願いして、現在、2000冊あまりが、狭い棚にひしめいている。この本棚も、西区区長の荒木さんに無理をいって西区の予算から増設して頂いたものだ。

3歳から90歳まで、誰