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2008年12月

2008年12月 4日

12月のせせらぎ文庫

 すごいでしょう、2回分予告しちゃいます。12月は7日と14日に開きます。もしかしたら、28日も開いて、お正月は軽井沢で過ごせるかもしれません。いずれも日曜日、10時から13時までの予定です。

 雪の軽井沢が好きです。寒い季節に、寒い寒いと言いながら、暖かい部屋から、ひんやりとした戸外を眺めているのが好きです。明日から軽井沢に行くのだけれど、雪、降っていませんか?

 もっと好きなのは、窓辺に餌を食べに来る小鳥を眺めているときです。去年まではリスも来ていたけど、今年は近くの違法建築のおかげで、小鳥も少なくなったし、雉も秋に雌鳥が3羽来たきり、お気に入りの雉之介は姿を見せてくれません。毎日来てくれるのは、シジュウカラ、ゴジュウカラ、コガラ、ヤマガラ、ときどきアカゲラ。東京の肉屋さんが、軽井沢の小鳥のために、とサービスしてくれた大きな牛脂の塊を、明日もカートに入れて持って行きます。
え、あ、もちろん、小鳥のためではなく、せせらぎ文庫のために行くのですが・・・。

2008年12月 8日

12月7日のせせらぎ文庫とFM軽井沢

 昨日、7日の軽井沢は、雪こそ降っていませんでしたが、とても寒い朝でした。寒さの中でぼんやり目を覚まして、パジャマに茶羽織をはおって小鳥に餌をやり、ヒーターの温度を上げて小鳥を見ていると、あっという間に時間がたってしまいました。

 身支度をして、荷造りをして、水道の元栓を締め、アチコチの電源を抜いて出かけたのは、もう10時10分前になっていました。それにしても夏の間は、10分足らずで歩けたのに、15分もかかってしまいました。ひざの痛みの所為なのか、年をとったのか、それとも霜柱がまだ凍っていて地面が硬かったからか。私は、新築工事が終わるたびに、建築会社が撒き散らすガラ石が靴に突き刺さって、歩きにくくなった所為だと思っています。

 足は痛いし息切れはするしで、公民館についたとたんに、入口の小さなベンチにへたり込んでしまいました。弁解めくのですが、そこで座り込んでしまったおかげで、「せせらぎ文庫、開いてま~~~す」の札を、展示窓に張り出すのを忘れてしまいました。もしも公園の入口あたりから公民館の入口を見て、あ、今日は札が出てないからやってないんだ、と思って帰ってしまった方があったらごめんなさい。

 ワイルダー作、大草原の小さな家、のシリーズ5冊を整理しました。その前に真柄さんとこの本の話をして、真柄さん自身も、その友人もこの本が好きだけれど、彼女の子どもも、その友人の子どもも、この本が面白くは感じられなかった、とのことでした。

 これは親子の間で、よく起きる問題で、親は自分がその年頃に面白いと思った本を子どもに薦めているのに、子どもにとっては、つまらない本だ、という現象です。これは、年月とともに、日本語のテンポや感覚が変わってくる事が原因です。
 例えば現在の祖父母の年代、アラシィ?(60代)にとって明治文学は、少しことばは古くても、『ぼっちゃん』(夏目漱石)や『金色夜叉』(尾崎紅葉)は、それなりに面白く読める作品だけれども、親の年代(30~40代)にとっては、古典文学のようなものです。ストーリーの面白さ以前に、馴染みの無いことばや、遠まわしな表現に振り回されて、楽しむことが出来ません。

 同様に『大草原の小さな家』も『フランダースの犬』も、今の子ども達にとっては、手を伸ばすのに勇気が必要なのです。だからといって、物語そのものがつまらないわけではありません。
 例えばロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』(評論社)のように、新しい訳とクウェンティン・ブレイクの新感覚の挿絵ですっかり生まれ変わっているものもあります。『秘密の花園』や『星の王子様』も新しくなっているので、ぜひ、手にとってみて下さい。(せせらぎ文庫には、まだないのですが・・・)

 7日のFM軽井沢では、高校生などのクリスマス劇のための脚本集『空の鳥を見よ』(松岡励子作)、クリスマスの定番『さむがりやのサンタ』(レイモンド・ブリックス 福音館書店)、新しいクリスマスリドル『どうしてクリスマスには・・・』(文研出版) の3冊を紹介しました。
 次回は、私のとっておきの一冊をご紹介し、あとは何冊か題と作者と出版社を列挙したいと思います。
次回というのは、つまり、12月14日のことです。それではまた。おやすみなさい。

2008年12月14日

雪割酒

 起きて見ると庭がうっすらと白く染まっていて、「ああ、また夜だけ雪が降ったのね。一時間もすれば溶けてしまうかしら」と思ったけれど、すぐに降りだして、午前中一杯、雪を楽しむことが出来た。
雪が降ると小鳥たちも他に餌が無いので、寒い中をベランダまで通ってくる。午後、文庫とFM軽井沢を終えて帰宅したら、雉の足跡が、ベランダの脇に残っていて、ひまわりの殻が散らばっていた。
もみの木というもみの木に、全部雪が積もって、クリスマスカードの景色そのままの風景だった。

 昨日の恵みシャレーでの国際親善の会のクリスマスパーティもそれなりに楽しくて素敵だったけれど、やっぱりクリスマスは晴天よりも雪空が良い。丁度そのパーティで名前を覚え損ねた花作りの青年に話したとおり、夜になって枝に積もった雪を鉢に集めて、残っていたカティサークをかけて雪割りウィスキーにした。これはちょっと、やめられない味。

 閑話休題。雪のお陰で今朝、真柄さんが車で拾ってくれたので、らくちんで公民館に着いた。久しぶりに円香ちゃんにも会えたが、相変わらず良いお姉さんぶり。詩が好きなようだから、銀の鈴社の新しい詩の本を、もう少し入れてみようかなあ。でも、新しい詩よりも、古い七五調の詩の方が、「書くこと」を学びたい子どもには良いような気がする。今度までに『コナン』も仕入れておかないと、冬休みの男の子達を捕まえられないぞ、と、安易に西内ミナミサンからの寄贈本の整理で誤魔化していた自分を反省。

 FM軽井沢では Twelve Days of Christmas を紹介。クリスマスから1月6日の何とかの日までの12日間を数え歌にしているという説を披露。禁じられていたローマンカソリックの大切な信仰を、子どもの数え歌の中に隠して歌われたものなのだそうだ。「梨の木に止まるうずら」が、十字架にかかるキリストだなんて、私自身、知らずに歌っていた。勉強してみると、知らないことがまだまだたくさんあることが分かる。それにしても、もうすこし歌が上手ければ、歌ってみたほうが分かりやすかったのだけれど・・・。

 帰りにおいしい「けんちんうどん」を食べて、しなの鉄道の軽井沢駅に戻ったら、キャスター(?なにもかも一人でやっているから、職名がわからない)の宮尾さんにばったり!なんだか得をしたような気がした。宮尾さんは「ミャオ」という名の通り、仔猫みたいな人。ネコ顔じゃなくて、コネコ顔。

2008年12月31日

28日のFM軽井沢と29日のせせらぎ文庫

 予告も報告も遅れて、あわてないと年越しの報告になってしまいそう。あと2時間で新年です。
 
 28日のFM軽井沢、宮尾さんのお喋りに挟んで頂いて、トラネコの絵本を3冊、4冊かな、紹介しました。4冊目は、大きくてバッグに入らず、持っていけなかった『ネコのオーランドオ』(Orando The Marmalade Cat キャサリン・ヘイル作 童話館出版)のシリーズ。この本は、いつか改めて紹介しますが、トラネコは英語圏ではマーマレード・キャットと呼ばれて子ども達に可愛がられています。私も昔は三毛猫しか愛せなかったのですが、この25年、トラネコに夢中です。その所為でもないでしょうが、トラネコを描いた素敵な絵本が沢山集まっています。

 まず『わたしのねこちゃん』(かんなりまさこ作 福音館書店)は美しい日本語で、いかにも猫らしい猫が詩のように語られています。『ネギでちゅ』(舟崎克彦作・絵 ポプラ社)は玉葱色のトラ猫で「できるんだけど、やってやらねーよ」という感じで粋がっている奴。『ねこのホレイショ』(エリナー・クライマー作 こぐま社)は、太り気味なおじさん猫で気難しい顔つき。抱かれたりして可愛がられるより、尊敬をこめて扱ってほしいという面倒なキャラクター。そのしかめっ面が、最後のページでさりげなく微笑むまでの物語で、この本は見開きごとに絵はあるのですが、読物です。物語の面白さにつられて、この本を読み終えた子どもは、少しずつ、物語絵本を読みこなすようになるでしょう。

 この4冊の中で、せせらぎ文庫にあるのが『わたしのねこちゃん』だけだという事に気付いて愕然としましたが、スペースに限りがあるので・・・という理由はあるものの、来年はなんとかもうひとつ本棚を増やして、3世代の中で、子どもの部分を充実したい、と考えていた29日のせせらぎ文庫でした。
子どもを読書好きにするための、3世代文庫、なのですから。
 コルデコット賞を受賞した絵本を一冊と、『名探偵コナン』を3冊、新しく入れてきました。

 1月は11日(日)の10時半から13時まで、せせらぎ文庫を開きます。来年もよろしく。

 ちょっと早いけれど、明けましておめでとうございます。新年がより良い年でありますように!