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2011年8月

2011年8月 7日

せせらぎ文庫フェスタ

 7月16,17,18日、海の日の連休に、今年も無事、せせらぎ文庫フェスタが開催されました。楽しかったの何の!
第1回から皆勤だったかんなりさんが、どうしてもご都合がつかなかったのは、なんだかとても残念ですが、せなけいこさん、ちひろ美術館の松本猛さんはじめ、今年もすばらしいメンバーが、顔を揃えてくださいました。
 
 2週間もブログに報告できなかったのは、軽井沢のパソコンがハッカーに壊されてしまったからで、きっと会社が不景気で、することが無いので、暇をもてあましていたずら半分にするのでしょうが、迷惑なことです。
2ヶ月ぶりに東京に帰ってきて、ようやくパソコンに向かっています。

 フェスタの話でしたね。今年は金成さんの代わりに、滝本つみきさんが魔女の扮装をして、3日ともつきあって記録をとってくださいました。ブログに貼り付ける、という技術があればそうしたいのですが・・・もしかすると、出来るようになるかもしれません。

 せなけいこさん、末吉暁子さんの作品の他、滝本さんもご自分作品を読み、お話ファゴットの杉山恵子さんも次々紙芝居を読んで下さり、グレース宮田さんは英語の絵本を、松本猛さんはちひろ絵本の読み聞かせの他に、プロジェクターでちひろの絵や東山魁夷の絵を写して、子どもたちに「この絵から、どんな音が聞こえるかな?」と問いかけて、子どもたちを絵の世界に導きました。

 せせらぎ文庫フェスタのシンボル的存在の面白理科実験のジーニアス円谷とポプコ円谷、社会科体操のマイティ松井の3人の博士?も今年は更に新しい分野で子どもたちを楽しませました。

 円谷先生夫妻は塩水で動くミニカー、取り出す化石、フェルトのコースター、葉脈のランチョンマット、それに勿論、お日様のポップコーンとクッキー。松井先生は、伊能忠敬全国地図を部屋中に広げて、子どもたちは手をつないでとりまき。周りを歩いて日本列島を実感した。
どうして日本中のセンセイが、この先生たちみたいに、子どもたちを楽しませながら知識を吸収させることが出来ないのだろう?やってみれば良いのに!

 もうひとつ、例年と変わったのは、折紙を昼休みに独立させたことです。1日目は昼休みに「はなそう会」があるので、午前と午後のプログラムの中に組込みましたが、2日目3日目は昼休みに1時間半ずつ時間をとって、子どもたちは刈田さんを囲んで、折紙三昧の時を過ごしました。お喋り唇、泳ぐ魚、ぴょンぴょンかえるなどなど・・・

 初めての試みである「はなそう会」は大成功!藤巻町長、萩原教育長、儘田次長、塩川図書館長、赤尾西区長、荒木元区長、横須賀桃子町議会議員、など、肩書きのある方々が、きわめて打ち解けて話に加わってくださったし、地域の方たち、いわゆる別荘族の方々も集まって下さいました。

 まだ、話題、テーマを決めて討論するところまでは行かなかったが、和気藹々で、知らなかった人たちが「知り合い」になっただけでも、大きな成果といえるのではないでしょうか。

2011年8月 8日

せせらぎ文庫の小松左京

 というわけで、軽井沢に戻ってしまうと、またしばらくブログが書けないので、先週のFM軽井沢で紹介した10冊、つまり、せせらぎ文庫においてある10冊を、列挙しておきたい。
 *地球になった男 新潮文庫 初刷 S.46年12月25日
          解説開高健 「小松左京はいらちである」で始まって、この解説も面白い。短編10話
 *アダムの裔   新潮文庫 初刷 S.48年4月25日 短編12話
 *時間エージェント 新潮文庫 初刷 S.50年8月30日
          解説 星新一 「小松左京にはマンネリが無い」など、左京の人となりについて、よく知っていて書いている。 短編7話
 *物体0 新潮文庫 初刷 S.52年4月 かんべむさし 解説 10話
 *コップ一杯の戦争 集英社文庫 表題の作品は,ちょっと怖い話:飲み屋で、コップ酒を一杯やっている間に、核戦争で日本以の周囲の大陸上のすべてが消えてしまう話。短編22話
 *雑学おもしろ百科 角川文庫 「時の記念日の由来」など、案外まじめなことがまじめに書かれていて、豆知識として役に立つ
 *おれの死体を探せ 初刷 S.58年11月 中篇6話
 *読む楽しみ
    語る楽しみ 集英社文庫 本人の周りにいた作家たちの人柄と作品
    第一部 星新一、筒井康隆、田中光二、栗本薫など
    第二部 藤本儀一、開高健など
    第四部 手塚治、石森章太郎、松本零士など
 *神への長い道 徳間文庫
 *おえらびください―― ホラー&ユーモア傑作集 剄文社 11作品

以上ですが、既に借りられて、8冊しか残っていません。先着順です。あしからず。
昨日の土曜日はお休みしましたが、夏休み中はがんばって、水曜と土曜と、2回開けたいと思います。皆様、お待ちしています!

FM軽井沢(8月7日)

 軽井沢にいる予定だったのだけれど、8月6日の軽井沢附属会のあと、東京に持って帰るお茶道具をすぐに広げて乾かさないちゃんと仕舞えないのと、後輩達に貸した着物と長襦袢を洗濯したくて、息子の車で東京に来てしまった。

 東京の自宅にある本を紹介するというと、どうも「古くからの良い本」ばかりになりがちなので、とりまぜて、ばらばらな3冊を選んだ。

 『さかさことば』小野恭靖作 鈴木出版 2009年
短い回文を14個集めてある。よく知られているのは「だんすがすんだ」「このこどこのこ」くらいで、「まさかさかさま」「てんぐのぐんて」等、新しいものがほとんど。そこで、7月22日にお誕生日が過ぎた私の新作を披露。上から読んでも「古希悠紀子」下から読んでも「コキユキコ」、これは一年使える。

『3びきのコブタと まぬけなオオカミ』ジョナサン・アレン作 評論社
七匹の子ヤギみたいに、ちゃんとお留守番している3匹の子豚。悪いオオカミがやってくると、ドアのすりガラスに映る影だけで見破って追い払う。オオカミは、変なおばさんに仮装したり、おまわりさんの帽子をかぶったり、赤ん坊になったりして、家に入り込もうとするが、毛むくじゃらの子豚に化けて入り込んだとき仔豚たちは・・・というパロディ絵本。1098年。

『びりびり』東君平作 ビリケン出版 東君平が亡くなってから出版された幻の絵本。黒い紙をびりびりっと破いて「びりびり」と名前をつけると細い足で歩きだし、時計を食べたり、雨靴を食べたり、といたずらを始める。食べてしまった時計をお腹から取り出すために、びりびりとふたつに破ると「びりびり」は2匹に増え、雨靴をとりだそうと半分ずつに切ると「びりびり」が4つにふえて・・・。子どもの好きな「びりびり」と紙を破る音から、こんなシュールな、しゃれた絵本が出来るものかと、いろいろ楽しめる絵本。2000年。

 どの一冊も、子どもの年齢に関係なく、子どものいない家庭でも、置いておきたい絵本。〇〇〇・・・描けないけどドヤ顔!

2011年8月17日

読み聞かせのエピソード

 先週、せっかく書いたら「公開」をクリックしたトタンに消えてしまって、書き直す気がなくなってしまったのだけど、どう考えても面白かったので、やっぱり紹介したい。

 せせらぎ文庫に親しい友人が遊びに来て、まだ新米のおばあちゃまなのだが、1歳のお孫さんに本を選んでいた。そこへ、初めて見かける2歳くらいの女の子がやってきたので、せなけいこさんの『おひさまとおつきさまのけんか』を読んであげた。
 ところが生憎、携帯に電話が入ったので、友人がごく自然に続きを読み聞かせてくれた。孫に読み聞かせ慣れているのか、お日様とお月様が、実にリアルに喧嘩している。私は聞き手に回って楽しんでいた。

 読み終わったところに女の子のお母さんが来て、せがまれてもう一度、同じ本を読み始める。実に優しい声で、ことばがひとつひとつ心に浸みこんで来る。喧嘩のくだりがあまりに違うので、二人で笑ってしまった。お母さんが気にしたので、「彼女の台詞回しは、凄くリアルで怖かったのよ」といった。

 お母さんが帰ってから友人は、「ああいう風に、優しく読まなきゃいけないのねえ」と反省しきり。
ところが翌週お母さんがやってきて、「あの方みたいに、それらしく読まなきゃいけないんですねえ」と言った。

 どちらが正しい読み聞かせか? どちらも正しい。同じ本を、違う二人に読んでもらった女の子はラッキー!
女の子の心には、一冊の本が、二つの物語になって残っているから。

 物語は文字で表され、印刷されたトタンから、著者ひとりの物ではなくなる。著者と読者が違う解釈をしたとしても、それは読んだ人の解釈が正しい。なぜなら、宗解釈されるように書いてしまったから・・・と、中学校の国語の時間に教わった。良い先生だったと思う。

 これ以上書いていると、また消されそうだから、ここまで。

2011年8月20日

『ぼくって 女の子??』ルイス・サッカー作 文研出版

 昨日、軽井沢千ヶ滝の「うしたに」で友人と昼食をして、その後友人の車で駅まで送ってもらって、東京に帰ってきた。今日、病院に検査に行くためだが、明日はせせらぎ文庫のために、明るいうちに中軽井沢に帰る予定。
 病院での検査の結果は、今、Facebookにも書いたのだが、すべての項目が平常値で、先生もびっくり!という良い成績だった。ご心配頂いた皆様、ありがとうございました。おかげさまで、この調子で、少しずつ、薬が減っていけば良いなと思っています。

 ところで『ぼくって 女の子??』は届いたばかりの読物。もう一冊、同時に届いていた翻訳物(他社)が、あまりに訳がひどいので2,3ページで読むのをやめて、題名が軽すぎて(今流行のニューハーフの話かと心配したのだが)手に取らなかったこちらの本を読み始めた。

 偶然の悪戯から、女の子になってしまうのではないかと内心びくびくするようになったマーヴィンが、女の子の身になって物事を考えられるようになる、というお話なのだが、軽やかな文章で、次々と場面が変わり、きっと今の子ども達でも、飽きずに楽しく読めるのではないかと思う。
 どこにポイントを置いて、子どもたちにこの本を薦めるかはちょっと考えるけれど、機会があったら、どこかで紹介したい。詳細はその折に。


ぼくって女の子?? (文研ブックランド)

(ASIN: 4580821297)
ルイス サッカー  
文研出版 / 在庫あり。