せせらぎブログ

2007年の春正式に名前を決めた「国際子ども文庫の会(略称ICBC;International Children's Bunko Circle)」の初仕事として、軽井沢千ヶ滝西区の公民館に「せせらぎ文庫」を開設するお手伝いをしました。せせらぎ文庫の特徴は、子どもと両親と祖父母の3世代が一緒に楽しめる本揃えで、このブログではこれらの本の紹介と心に浮かぶヨシナシゴトをそこはかとなく綴ってゆきたいと思っています。 小林悠紀子

2020年6月 6日

『チェシャーチーズ亭のネコ』カルメン・アグラ・ディーディ&ランダル・ライト作 東京創元社

 これもまた昨日、バロンの美味しいお弁当と一緒に、万里先生から届いた本。面白そうだから、7日のFM軽井沢は高楼方子のより、こっちにしようかなと、読み始めてしまったのがいけなかった! 疲れていて、眠たくてしようがないのに、ストーリーにひかれて、とうとう最後まで読んでしまった。今日もまた、夜が明けた。

 イ・オールド・チェシャーチーズ亭は、今でもロンドンで営業しているというのだが、本当だろうか??? 早速ロンドンで暮らしている若い友人に、ラインで問合せた。英語で読むと2,3日かかりそうだ、などと言っているが、彼女も本が好きだから、きっと読み始めたらその日の内に読んでしまうに違いない。英語の力は、今回もまた何やらの能力テストにパスして昇進するとのことだから、ネイティヴに負けていない、と思って応援している。

 そのイ・オールド・チェシャーチーズ亭に、ネズミ捕り役として雇われた野良猫スキリーの物語だ。ネズミ捕り役ではあるのだが、実はこのスキリー、ネズミは食べない、というチーズ好きの猫で、これは猫としては恥なのだそうで、チーズを食べているところを仇の野良猫ピンチに見つかりそうになって慌てたりしている。
でも、これはウチの猫、影虎の個人情報だけれど、彼もチーズは大好きで、私が好物のヤギのチーズをちびちびと齧っていると、すぐに見つけてすり寄ってくる。私はチーズは猫にも好物だと思っているが、この本は、猫はチーズよりネズミが好き、というのが常識だった時代の話である。何しろ、あのディッケンズがわき役として登場するくらい昔の話だから、どうも実話だったのではないかと思っている。

 ストーリーを書いてしまってはつまらないから書かないが、野良猫のスキリーと、読み書きのできるネズミのピップとの友情が、とりわけ心にしみる。傷ついたピップを両腕に抱え込んで眠り込むスキリーは、本当に優しい。ところがその姿を仇の野良猫ピンチにみつかり、誤魔化すために眠っているピップを投げ飛ばさねばならない羽目に陥る。

 猫とネズミの物語なのだが、傷ついた大烏も登場する。ロンドン塔の庭に大烏(Raven)が飼われているのは40年前も同じだったが、その頃は必ず13羽の大烏がいて、足りなくなると補っていた。ここに3羽となっているのは作者がアメリカ人のせいか、それとも近頃は3羽しかいないのかもしれない。大烏の担当役人がいるそうだから、3羽よりは13羽である可能性が高い。こんなどうでも良さそうなことが積み上げられていて、この物語を真実だったのではないかと思わせる。

 ああ、ストーリーを書きたいなあ。いやいや。たとえばトゥというチビネズミが出てくるが、これは Too much のToo。ツーと訳さずにトゥと訳してくれている事にも感謝したい。山田順子訳、である。
絵はバリー・モーザ。この絵がまた丁度良い。このストーリーで、この文章でアニメチックに描かれると、物語の雰囲気も変わってしまうし、〇〇まじめに暗い絵を描かれても壊れてしまう。
創元社と東京創元社がどう違うのか分からないが、これは久しぶりに、子ども達にも我々にも楽しい本が現れた。

 スペイン料理を習っていて良かった!万里先生に感謝。

2020年5月24日

『モーツアルトの目玉焼き』小田晋著 はまの出版

 森は今、花さきみだれ/艶なりや五月たちける。/神よ擁護(これでオウゴとよませる)をたれたまえ、/あまりに幸のおほければ。// やがてぞ花は散りしぼみ、/艶なるときも過ぎにける。/神よ擁護をたれたまえ、/あまりにつらき災(トガと読む)なこそ。パウル・バルシェ(上田敏訳 海潮音)
 毎年5月になると思い出す詩だが、いつもは前半だけを頭の中で口ずさむだけだが、今年はコロナウィルスのことがあって、ことさら後半を繰り返したくなる。もう災が来てしまっているのだが、せめて、あまりにつらき、にならぬように祈らずにはいられない。若い人は、長い時間ジッとしているのが辛いだろうが、老人は普段からジッとしているので、庭に出てぶらぶらできれば充分幸せ。週遅れの母の日だと、次男の送ってくれた青い花(ノヴァーリスの小説を思いだす)に囲まれた白いバラの花束が嬉しくて、私が白バラが好きだと、息子は知っていたのだろうかと考えてしまう。そんな花束がひとつあれば、何週間でも家にいられる。本棚から取りだす黄ばんだ文庫本でも『海潮音』は、1冊目はカバーがなくなり表紙も手擦れして、これは2冊目。時間はわざわざ潰さなくても、飛び去ってゆく。

 さて表題の『モーツアルトの目玉焼き』は、昨日スペイン料理の万里先生から、戴いたばかり。ついでに、と下さったフキの煮付けの美味しかったのなんの!フキは東京にも軽井沢にもたくさん出てくるので、自分でも比較的よく煮るのだけれど、当然ながら味が違う。懐石料理は多少学んだつもりなのに、どうしてスペイン料理の万里先生の味が、こんなにも優しい出しの味なのだろう。よく見ると、太いフキはちゃんと裂いて細いフキに太さが揃えてあるし、細く切った昆布が混ざっている。目に見える部分さえこんなに違うのだから、味がぐーーーーんと違ってくるのは当然。

 そうそう、フキではなくて、モーツアルトの目玉焼きでした。シャリアピンステーキのように、これは現実にお料理に付けられた名前。シャリアピンステーキは、歌手シャリアピンに料理を供したシェフがつけた名前。モーツアルトの方は、貧しくて高価な食事ができなかったモーツアルトが、目玉焼きに卵をもっともっとと注文して、6個の目玉焼きを食べていたのだという。因みに6個が正式で、4個、5個は、「モーツアルト風目玉焼き」と呼ぶそうで、3個以下は、只の目玉焼き。「フロイト風蛤料理」は、ハマグリのバター炒めパブリカ+パセリ味。「ショパン風ポトフ」は、壺の中に魚の切り身と野菜を入れ、バター味で煮込んだもの。
 精神病理学者である作者は、食物から精神病理を解き明かしているらしいのだが、栄養素の名前等覚えられない私としては、そのエピソードだけで充分面白い。音楽家から俳人、画家、日本の小説家、武将(古代ローマから織田信長迄)各国の宗教家、頭首にまで話が及び、いじめをなくす料理などなど、様々な料理談議が最後まで続いている。今日のFM軽井沢で紹介したのだが、とても15分では語りきれない。まだ10枚も付箋が残っている。

2020年4月23日

声優 野口雄介さんへ その3 『おふろでちゃぷちゃぷ』童心社『へんしんとんねる』金の星社『おかしなめんどり』鈴木出版『よるくま』偕成社

 ご無沙汰しました。
さて、お宅の坊や?でしたよね、が1歳半、だということですから、本当は、真っ先に『おふろでちゃぷちゃぷ』いわさきちひろ絵 童心社、をご紹介するべきでした。これは丁度、お宅のボクくらいの子が、あひるのおもちゃと一緒にお風呂に入る、という単純なストーリーですが、「はやくはやく」とせかす声と「まってまって」といいながら自分で服を脱いでゆく子どもの声との繰り返しがなんとも可愛らしくて、外国の絵本評論家の青年に読んであげたのですが、私が「はやくはやく」というと彼が「まってまって」と、日本語が分からないのに繰り返すのです。おしまいには「はやくはやく、まってまって」と一緒に声を出していました。「わーい、はだかんぼだーい、あひるといっしょ、おふろ、ぼくだーいすき」で終わるのですが、この本は、もしまだお持ちでなければ、ぜひ買って下さい。きっと、お子様の宝物になると思います。

 『へんしんトンネル』あきやまただし作 金の星社は、よく読み聞かせに使われる本で、間違いなく、子ども達に受けます。但し、良く練習して上手に読まないと、この本の魅力が消えてしまいます。「ぱかっ ぱかっ ぱかっ ぱかっ」とトンネルに駆け込む馬の頁を繰ると、次の頁で「・・・かっぱ かっぱ かっぱ かっぱ」と、かっぱが出てくるのです。文字で書かれているぱかっ、ぱかっと、絵に書き込まれているぱかっ、ぱかっの数だけぱかぱか言っているうちに、どこからかっぱかっぱに変えるのか、ことばを繰り返しながら、ページを繰るタイミングを計る、実にテクニカルな読みを要求される本で、読みなれたつもりで油断すると、アクセントがちぐはぐになって、子どもをがっかりさせてしまいます。野口さんがプロだけに、心配??? 巻末に、置き換えられることばの例が、幾つか挙げられていますが、それは続けて読まないで、子どもが、そのことば遊びに興味を持ったら、読んであげると良いでしょう。その時には、自分のオリジナルも加えると、子どもも一緒に「ことば」というものに興味を持ち始めます。聞き手の子どもが小さいうちは、ことばの意味を説明しないで、ことばのリズムだけ楽しめば充分です。特に、映像で読み聞かせを見せるときは、余分な説明を付け加えないのが正解。著作権のことを考えても、作者に敬意を表する上でも、映像が、絵本と一体になる「作品」であってほしいと思います。

 『おかしなめんどり』林なつこ作絵 鈴木出版 は、絵もストーリーも、日本人離れしていて、楽しい絵本です。卵を温めているめんどりが、藁の巣ごとキツネにさらわれ、生まれたヒヨコと卵を、上手くキツネをだまして守り抜く、というストーリー。めんどりがヒヨコになったり、ヒヨコが卵になったり、まためんどりに戻ったりする知恵に、子ども達は大喜びします。

 『よるくま』酒井駒子作 偕成社 は、寝ているはずの男の子が、昨日の夜中に熊の仔がきたんだよ、とママに話し始めます。よるくま、という名前の仔熊と一緒に熊のお母さんを探して、暗闇の中を歩き回り、流れ星に掴まって熊のお母さんに会うまで、男の子はよるくまと一緒なのですが、よるくまのお母さんにおんぶされて眠りながら聞く熊のお母さんの声は、どうやらママの「おやすみ」と重なっているのです。ママによるくまの話をする男の子と、そっと問いかけるママとの会話がステキで、読みながら自分も夢の世界に引き込まれてしまいます。ベッドサイドストーリーそのもの、の絵本です。それでは今夜も、おやすみなさい。

 

2020年4月18日

野口雄介さんへ その2『ぐるんぱのようちえん』福音館『これはのみのピコ』『タンポポたいへん』鈴木出版

 その1で挙げたのは、あまりに常識的、といわれそうですが、野口家の本棚を覗いたことがないので、今までにどんな本を読んでいらっしゃるのかが分からないので、基本的なことを申し上げました。

 これからご紹介するのも、さして珍しい選本ではないのですが、まず、読んで頂きたいのが『ぐるんぱのようちえん』西内ミナミ作 堀内誠一絵 福音館書店。ぐるんぱ、という名前の出来の悪い象が、あちこちで働いては追い出され、最後に幼稚園を開いて皆に喜ばれるというお話---荒っぽい粗筋ですが。この作者は語彙が豊富で使い方が適切なので、繰り返すことばのリズムに、子ども達は惹かれてゆきます。読み手の実力が試される、でも、とても音読しやすい本です。古い本ですが、昨今また中身は変わらない改訂版?が出版されました。
 もうご存知とは思いますが、読み聞かせの相手が子どもでも、作者、訳者、画家の名前、できれば出版社も、きちんと読んであげて下さい。子どもは案外頭のどこかで覚えていて、図書館でひとりで本を選ぶとき、同じ作者や好きな画家を選んでいたりするものです。

 『これは のみの ピコ』谷川俊太郎作 多分サンリオ出版?も野口さんに、ぜひ読み聞かせてほしい本なのですが、絶版になっていると思うので、心にとめておいて、どこかで見つけて下さい。マザーグースの「積み重ね歌」の形式で書かれたもので「これは蚤のピコ」「これは蚤のピコの住んでいる、ネコのゴエモン」「これは蚤のピコの住んでいる猫のゴエモンの、しっぽふんずけたアキラ君」・・・と続いていきます。読みやすいことばばかりで書かれているので、かなり早口で読んでもカミません。覚えやすいので、私も多分、いまでも終りまで覚えています。

 『タンポポたいへん!』シャーロット・ミドルトン作・絵 アーサー・ビナード訳 鈴木出版刊 すずき出版は、近頃とても良い絵本を、たくさん出していて、注目している出版社です。 
大変!馬車がカボチャになりました。今晩はもう寝ます。おやすみなさい。

2020年4月17日

俳優 野口雄介さんへ 0~3歳の子のための読み聞かせ

 このコロナ騒ぎの中、お母さん達への応援として、読み聞かせをYou tubeで、というのは、素晴らしいアイディアだと思います。野口さんの、そのステキな声で、読んであげて下さい。楽しみにしています。

 0歳から3歳向けの絵本として、いつも真っ先に挙げられるのが『かわいい うさこちゃん』シリーズ ディック・ブルーナー作 石井桃子訳 福音館書店刊 です。同じ本が偕成社から『ミッフィー』シリーズとして出ていますが、石井桃子訳の方が訳も正しく、美しい日本語が使われているので、私は『うさこちゃん』をお勧めします。ブルーナーの絵は、しっかりした黒い線で描かれ、赤黄緑がくっきりと塗られていて、まだ視力のはっきりしない幼児にも良く判別できるので、その面からも、この本が良いとされています。5歳くらいになるまで繰り返し読むので、ヨレヨレになる本です。4冊ずつケースに入って売られていますが、バラで買っても物語が続いているわけではないので差し支えありません。

 うさこちゃんの次に読んでほしいのが、せなけいこ作・絵の『ねないこだれだ』福音館書店刊 のシリーズ。これもブルーナーと同じサイズで、4冊ずつケースに入っています。基本的には、絵本を選ぶとき、特に読み聞かせには、絵と文章を異なる作者が担当している本をお勧めしますが、瀬名恵子は例外です。美しく、正しい日本語で、子どもの好きな話を、今も次々と生み出しています。本屋で迷ったら、瀬名恵子を選べば、外れはありません。

 お喋りを始めた子どもを喜ばせるのが、こぐま社のことばの絵本シリーズ。『わにがわになる』『ぶたたぬききつねねこ』など、物語絵本が続いた週に、時折、間に挟んで読み聞かせる、子どもとことば遊びをすると良いでしょう。

 ことば遊びと言えば、忘れてはいけないのが谷川俊太郎の『ことばあそびうた』瀬川康夫絵 福音館書店 で、リズミカルな詩が、宝物のように詰め込まれています。子どもには分からない内容もあるので、親が先によく読んでから、子どもと一緒に楽しんで下さい。「かっぱ/かっぱらった/かっぱラッパかっぱらった/とってちってた」は、リズムも面白く、家族で輪唱のように読みあうと楽しめます。ぜひやってみて下さい。楽しい読み聞かせになると思います。この本は、子どものいない家庭にも、ぜひお勧めしたい一冊です。

 以上は0から3歳には、定番の絵本です。YouTubeの読み聞かせなら、絵の良さが、ちゃんと写るような本が良いと思うのですが、そちらの方面は私の苦手ですので、肉眼で見て、良いと思う絵本を選びますので、カメラ写りは、よく検討して下さい。

 もう少し、ストーリーのある絵本をご紹介したいのですが、長くなるのでいったん筆をおきます。

 

2020年4月16日

『どんなふうに みえるの?』林木林作 鈴木出版

 本の紹介をするブログなのだが、意外に、取り上げている本が少ない。どうしても、書くよりは読む方がEASYだから、書いている暇に、次の本が読みたくなる。毎週、今年からは週3回、FM軽井沢で、こちらは必ず1冊ずつ紹介しているし、『海外子女教育』には隔月に4冊、4人で書いているから毎月4,5冊は、このブログで書けるはずだし、勿論、紹介用以外に週に1冊は大人の本を読んでいるから、面白い本は沢山読んでいるのに、これからは、もっとここに、書き留めておこうと思う。タイトルと出版社だけでも良くない?
 ということで、この本は、思いがけなく視点が高い。主人公の男の子が、自分を空から見ると、どんな風に見えるの?と雲に聞いているのだが、読者は、やがて空は空でなく、宙であることに気付く。野原に手を広げて寝っ転がると、地球をおんぶしているみたいに、見えるかな?という。うつぶせに寝ると、地球を抱っこしているみたい?逆立ちすると、地球を持ち上げているみたい?とページを繰る度に、男の子は地球と遊んでいる。最後の頁では、男の子は文字通り、地球を手玉に取る。いいなあ。子どもはやっぱり、こうであってほしい。大の字に寝転がる広い原っぱはなくても、狭いアパートのベランダからでも長四角の空は見える。宇宙の夢を見ることはできる。 
 せっかく、でっかい夢を見ることができる年に、スマホでゲームなんてやってほしくない。どうしてこの頃の親は、子どもからスマホを取り上げられないのだろう。昔の親は、それなりに、子どもをテレビから守っていたような気がするのだけれど。今だって、高校になるまで子どもにスマホを持たせない親はいるのだから。

2020年4月10日

まじめな魔女の蚤の市

 なんと長い間、ご無沙汰してしまったことでしょう!体調が悪かったこともありますが、とても体調が悪いとは思えない事を始めた為でもあります。
つまり、中軽井沢駅ビル1FのチャレンジショップNO3に、「まじめな魔女の蚤の市」というお店を始めました。本屋です。
 和洋の絵本が中心ですが、お母様つまり、若い女性をターゲットにした雑貨も扱っています。例えば、CD、マグカップ、菜箸、などなど。幸せな人参、元気な大根、今から育てるクリスマスツリーなどの植物も並んでいます。
 メインの本は、さる輸入会社のご厚意で、通常の本屋では入手できない布の絵本が沢山あります。飛んでいるミッキーのお腹が5ページほどの絵本、鉛筆が1本、車が2つ、といった幼児用。白雪姫など良く知られた童話の、幾つかの単語が絵になっていて、読んでいると自然にその単語が記憶されてしまうもの、もったいないけど500円程度で売っています。また、よく知られた物語に、読み聞かせのCDがついているもの1000円、物語のよみきかせCD・・・もったいなくて売りたくないから、価格未定。なるべく売れてほしくない、大人の塗り絵など1500円。ワンコイン・タロット、人生相談は15分500円、という感じです。子ども達が店にいる間、楽しく過ごしてほしい、というのが本来の目的で、千ヶ滝西区公民館の「せせらぎ文庫サテライト」にしたいと思っています。
 買っても買わなくても、お店に来て楽しんで下さい。
次回からはまた、真面目に本の紹介をします。

2019年8月24日

『くいしんぼうの おつきさま』なかたみちよ作 文研出版

 もう10日も前のことになるが、令和元年8月15日の満月は、ひときわ美しかった。もっさりと木に覆われて、この間もお隣のご主人に「鬱陶しくないの?」と聞かれてしまったほど薄暗い庭だが、庭の真ん中に立って空を見上げると、ちょうど満月の大きさにぽっかりと空が見えて、満月の夜は、お月様がすっぽりと黒い木の枝の隙間に、はまって見える。

 そんな夜、うづ高く積まれた書類の間から、この黒い表紙に黄色い満月の絵本が顔を出した。見ると昨年の8月に出版されている。この椅子に坐って、窓越しに月を見ながらこの本を読んで、「来年の『海外子女教育』の8月号の子どもの本棚で紹介しよう」と思って書類の間に挟み込んで、例によってそのまま、忘れてしまったのだ。

 さて、この絵本、ちょっと楽しい。三日月になったお月様はお腹が空いて、夜になっても空にのぼらない。「ほしぞらレストラン」のコックさんが心配して聞くと、お腹が空いて元気が出ないから、バナナを1本下さいという。毎晩1本ずつバナナを食べて、少しずつ太りながら空に昇るが、やはりお腹が空いて降りてきてしまう。そこでコックさんは、グレープフルーツを持ってくる。お月様は喜んで食べると、グレープフルーツの形になって空に浮かび、それでもお腹が空いてオムライスを食べるようになり・・・と満月に近づいてくる。それがどうしてまた三日月になるかは読んでみて頂きたいが、あるいは9月1日のFM軽井沢、11:15からの「魔法使いの本棚」では、もう少し先までストーリーをお話するかも、しれないから、パソコンのFM軽井沢で聞いてほしいが、お月さまの物語は、兎角しんみりしがちなのに、その筋立ても奇想天外・・・ってほどでもないか、でも絵がまた素直に明るくて、ちょっとアニメチックでアンクル・トリスみたいなコックさんもキャワイい。最後に月の満ち欠けの説明もあるから、教育ママに虐められている可哀想な子どもにプレゼントして、ひとときの安らぎを与える口実にもなる。

 8月15日というと『8月15日の茶屋』という京マチ子の舞台を思い出す。まだ幼い頃に見たらしくて、筋書きも覚えていないのだが、やたらに明るい照明の中に、凝った舞台装置で、貴船辺りの川床の設定だろうか、朱塗りの低い手摺の縁側に、すらりと立った京マチ子の美しさが、今でも脳裏に焼き付いている。清冽な色気、とでもいうのだろうか、肌を見せれば色気になると思っている近頃の若い人に見せてあげたい。ああいう人がいなくなったから、こういう世の中になったんだろうな。顔やスタイルの美しい人は沢山いるが、立居振舞というか、人柄というか、美しい女性がいなくなったのが寂しい。

2019年8月 8日

浅間山の噴火とフェスタの終了

 地震には割合敏感で、新潟で震度3、くらいでも軽井沢で「地震だ!」と感じてしまうのですが、今回の噴火は何も気づかないで、TVのテロップで知ったくらいです。長男のお嫁さんから「大丈夫ですかあ」と電話があったのは、ちょっと感激でした。カナダからと神奈川?からのメッセージも。
 丁度今日、西区の防災の日で、袋に入れて湯煎して炊いたご飯に、レトルトカレーの昼食を公民館で食べたばかりで、何となく気持ちに備えができていたから、あまりショックではありませんでした。

 で、前後するのですが、今年のせせらぎ文庫フェスタ、無事に終了しました。今年はジニアス円谷先生にお任せして、8月3日の軽井沢附属会の方に、何となく力を入れていたので、事故もなく、大きな赤字にもならずに終了したので(実は経済的に成り立つかどうか、とても心配だったのです。でも、英語の絵本をアチコチのマルシェや、会場で売ったので、少なくとも、何とかなりました)私の中では大成功!でも、地域の大人からは、子どもの参加者が少なすぎる、とクレームが付きました。軽井沢では、大人が理解してくれないことには子どもは来られないので(親が車で送迎するので)、大人の「はなそう会」に力を入れたのです。そして、はなそう会は、講師の鈴木康玄君の話が面白かったこともあって、何年ぶりかで内容のある会になりました。5年くらい前に、松本猛さんが、絵の話をしてくれて以来です。

 色々悩みもありますが、私は今の内容を、あまり変えたくありません。日本語と英語とスペイン語の読み聞かせ(来年はフランス語も復活したい)、理科と社会と音楽と、クッキーとポップコーンと折紙と、ごった煮の様な2日間が、やはり「文庫フェスタ」だと思うからです。余計なものを含んでいるからこそ、子どもが自分の本当に好きなものを見つけることができるのです。それを理解できない親が、子どもを来させたくないなら・・・・でも、親が来させたくないのではなくて、子どもにとって魅力がないのかなあ??? 来年はオリンピックに重なるので、また海の日の連休に戻します。そうすると、長倉神社のお祭と重なるので、また子どもが少ないかもしれません。いつか分かってもらえるかと思ったけど、もう次回は15回目なのです。私は本さえあれば、独房の中にいても幸せなのですが、次々と続く読み聞かせが、面白くないって子どももいるのでしょうか。

2019年5月24日

せせらぎ文庫フェスタ① 期日は7月27、28日

 今年は、年も年だし、体調もイマイチなので、理科実験のジニアスこと圓谷秀雄先生と児童栄養学のポプコこと圓谷加陽子先生ご夫妻に、丸投げしてしまった!何たる無責任! お願いするにあたって、「これとこれは小林さんがやって下さいね」といくつか念を押されたのだが、悪気はないのに忘れてしまった。なんだか、次々と忘れてゆく。早くお願いしておいて良かった。今年は、自分では、とてもできなかったと思う。持つべきものは良き仲間!

 私のパソコンは相変わらず調子がおかしくて、しばらくご無沙汰してしまったと思っていたら、圓谷先生からのメールは、幾つか送られていたらしい。私からのメールも、幾つか届いてなかったようだ。
それで、ようやく昨日、久しぶりに意見交換ができた。添付ができないので、早速圓谷作のチラシの下書きから下記に要点を並べてみる。

 令和元年のせせらぎ文庫フェスタ!
イメージの広がる読み聞かせ、魅力的な活動(日本地図と歴史あそび、科学活動、音楽、クッキー作りなど)子どもも大人もご一緒にご参加下さい。今年の「はなそう会」には、鍼灸師の鈴木康玄(ヤスハル)先生の、
健康についてのお話を企画しています。(*健康についてのアドバイスで、海外の若いお母様方にも評判。30代に見えるけど、73年生まれ)
会場はいつもの千ヶ滝西区公民館
       (軽井沢町内循環北回りバス せせらぎの里入口下車2分)

 開催日時は 7月27日(土)・28日(日)
     午前の部   10:00~12:00
     昼休み    12:00~13:00
     折紙の部   12:30~13:30
   折紙参加で、お弁当を300円をご希望のお子様は、
   事前にご予約下さい。
     はなそう会  13:00~14:00
     午後の部   14:00~16:00
   27日(土)のみ、夕方も はなそう会があります
            16:30~18:30

フェスタで子ども達と遊んでくださる先生方!(予定)
杉山恵子、滝本つみき、グレース宮田、岩佐敏子、マイティ松井聡
ジニアス圓谷秀雄、ポプコ圓谷加陽子、横須賀桃子、
ビリー・ブラウン、渡辺万里、コバタケ、鈴木康玄

連絡先 荒木真志090-9353‐6096、真柄美穂090‐0349₋0128
    小林悠紀子090‐4427₋1170 

お誘い合わせの上、にぎにぎしく、ご来場ください。
お待ちしております。